大谷翔平選手からの小学生へのプレゼントの『滴一滴(240127山陽新聞)』は思う▼本物は想像よりも重い。鼻に当てるとツンと革の匂いがした―。阿久悠さんの自伝的小説「瀬戸内少年野球団」▼波紋も少しばかり広がった。住民に見せるため庁舎内に一時展示した自治体へ「早く児童に渡して」と。あるいは全員平等に使えるよう教員が投球を数えろとか、記念撮影したいから持ち帰らせろなどと要望する保護者も▼大人の振る舞いなら、岡山県勝央町のスポーツ用品店。「野球しようぜ!」に倣って「野球しようや」と書いた初心者向けの軟らかいボールを近隣校に寄贈していると▼楽しく、元気に。子どもの笑顔はスポーツの原点を思い出させてくれる…