ミシンと金魚:永井みみ著のレビューです。 ☞読書ポイント カケイさんの頭の中の世界は装丁画が再現しているかのよう 【つなぐ本】本は本をつれて来る ミシンと金魚 (集英社文芸単行本) 作者:永井みみ 集英社 Amazon ☞読書ポイント 認知症になっても、いろんな過去の断片が頭の中で手をつないでいる。主人公のカケイさんの壮絶な過去のはなしから、「老いる」ことをひたすら考える。 カケイさんの頭の中の世界は装丁画が再現しているかのよう ふわっふわとした読み心地だったなぁ。つかみどころがないというか。というのも、本書の主人公は認知症のおばあさんなのだ。彼女が日々どんなことを考え、周りの人々と話したり、…