それは主人公が16歳になる誕生日のことであった。 「おきなさい、おきなさい、わたしの可愛い主人公や。」 「おはよう、主人公。もう朝ですよ。」 「今日はとても大切な日。主人公が王様に旅立ちの許しを頂く日だったでしょ。」 「この日のためにお前を勇敢な男の子に育て上げたつもりです。」 「さあ、母さんについてらっしゃい。」 主人公は母親に城の前まで連れられて来た。 「ここから真っ直ぐ行くとアリアハンのお城です。」 「王様にちゃんと挨拶するのですよ。さあ、いってらっしゃい。」 玉座の間でアリアハンの王様に会う主人公。 「よくぞ来た!勇敢なるオルテガの息子、主人公よ!」 「すでに母から聞いておろう。そなた…