本の読み聞かせをした記憶は大切な宝物です。 その時は体力的にも精神的にも疲れ果てていたような気がするけれど、もうディテールなんかとんでしまって、何か温かいものだけが残っています。 絵本は一冊だって処分できません。 幼稚園の園服なんかは卒園したら、すぐ人に譲りました。 もともと譲ってもらったものだし。 でも本だけは無理なようです。 中でも大切なのは「ちいさな ちいさな おんなのこ」 フィリス・クラシロフスキー 文 / ニノン 絵 / 福本 友美子 訳(福音館書店) 昔あるところに小さな女の子がいました。猫より犬より薔薇の木よりも小さくて、垣根の向こうも見えないほどの。でも、少しずつ大きくなって、…