二度とキモイなんていわれないように、自分じゃない自分になり切ろうとしたんだ。(本文より) 今回は2ヶ月以上先に発売予定の新刊本。 ちゅうでん児童文学賞の大賞作品だよ~。 受賞作品は何年も連続で入試に出ている。 秘密の趣味と人に言えない苦悩に染まる 中二男子がヤングケアラーの不登校児と 関わるなかで心を開放するヒントを得る。 ヒトコトで言っちまうとこんな筋書きだ。 出番は多くないが主人公の祖母や担任の 先生のちょっとした気遣いが沁みたわ~。 野球部女子との微笑ましい関係も面白い。 本作では不登校の少年の独特の話し方が いくぶん硬質な印象を加えているんだが 軽妙な文体よりかは素材文適性にプラス。 …