しかし…勝はハッキリとモノを言う男だった。「サラさん…この卵焼きは食えん!!」 それはそうである…ほうれん草の変わりに、オリーブオイルとバジルを加え、ワサビで味をしめていたのである。 「ガーーーン…」ショックで項垂れるサラと…「あ…危ねえ~…」お腹は空いていたが我慢して、ホッと胸をなでおろすシグレがいた。ちょっと賢くなったシグレだった。 「隣で横になりませんか?」具合悪そうな龍馬に、椅子の横の芝生を指さして舞は言った。 「そうじゃの~」舞は龍馬の腕を引くと、芝生にシーツのような物を敷き膝枕をした。 その様子をみた勝とサラは気を使ってか…「向こうからの方が良く港が見えるな」「そうね!」と相槌を打…