中学1年、もしくは2年。 彼女たちは学校という狭い檻にぎゅうぎゅうに閉じ込められて、代わり映えのしない、しかし確実に昨日とは違う今日を生きている。 退屈、抗い、ときめき、自分でも制御出来ない感情を抱えながら。 三角みづ紀さんの詩集はかつて少女だった全ての大人へ投函された手紙のようだ。 13歳真っ只中の少女がこの詩を読んでも、もしかしたらぴんと来ないかもしれない。 感傷的だと鼻を鳴らし、彼女達の世界であるSNSへ再び戻っていくだろう。 しかし、このもどかしい季節を過ごした私達は知っている。 大人になった彼女達がこの詩集を開いて、私のことが書いてある、と思うのを。