ねこ君ちのとなりのさかなやうおたつのおじさんが、 おおきなゴムのまえかけと、はちまきしめて、 ねこ君のいえにきました。 「ねこ君がみせのさかなをとってった」 ねこ君のおかあさんは、 「ああ、ごめんなさい。おかね、はらいますから」 と、なんかいもあたまをさげてあやまりました。 おじさんはおこって、 「いりませんよっ。よいこのねこ君になってもらいたい」 と、はちまきをきゅっとまわして、かえっていきました。 おかあさんがキッチンへいくと、 おさかなが、ドアのまえにおいてありました。 ねこ君はそのまえにすわってにこにこしています。 おかあさんが、 「あのね」 とねこ君にはなしかけようとしたら、 また、…