はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と十九 「ナイモノハナイ ノ イミ ト フカミ ト」 地方のある町と、あるデザイナーとの対話の中から生まれた、印象的なある言葉がある、と、語り始めたAくん。 「ナニ気に見ていたテレビ番組でナニ気に耳にした、というそのナニ気ない言葉とは」 「言葉とは?」 「ないものはない」 ん? 「この『ないものはない』。シンプルな言葉なんだけれど、コチラ側の意識のもちようひとつで、その意味合いも深みも変わってくる」 んん? 「ないものはない、の、その意味を、その生みの親であるデザイナーが、ユルリと、それでいて力強く、語っているわけよ」 そう言いながらAくん、ナニやら…