化学探偵Mr.キュリー (角川コミックス・エース)作者:ばたこKADOKAWAAmazon 原作は10冊も出ているようだけど、漫画版はこの1冊だけで完結。 2篇のエピソードが収められているが、どちらもわかりやすい真相なので、 意外性とかのミステリとしての興趣はあまり感じられない。 化学探偵という手法もミステリにはあまりそぐわない。 読者の既存の知識を真相の前提とするのがミステリの基本だから。 特殊な職業の探偵役を設定した場合は、往々にして新規の知識で ミステリとしての興趣に繋げることも多くあるけれど、 本書の調査自体にはそういう新規性の面白味は無かったからなぁ。 ホメオパシーという扱われたテー…