長女は順調にいけば、来年の今頃は大学生となる。 その為に今、一心不乱に勉強している。 足の踏み場もない程、机の周りには参考書が並べられている。見かねて、いない隙に、トントンと重ね、積み重ねるのだが、 せっかく並べたのに! どこいったか分からなくなったじゃない! この探す時間ももったいないのに、もう触らないで! と、いつも言い合いになる。 スペースがあればあるほど、浸食されていく。置いたものは、置きっぱなし。 黙ってはいられなくなる。 家を出たら、この子はどんな事になるだろうか。 本人はすでに、食事は時間の無駄だから、自分で作らない。 食べるのが一瞬で済むのに、そこに時間を掛けたくない。 それな…