予定がなくなったので、今日は友達を誘ってハイキングに出かけた。 その町は風光明媚な渓谷も近く、 里山的な低山がうねるように連なっていて結構人気のあるところだ。 その町は家から2時間はかかり、 県が違うため私たちにはあまり馴染みのない地域だった。 でも、その山なら私は前に一度歩いたことがあったし、 登山口までの道は思い出すことができる。 友人は初めての町で喜んでいた。 町役場に車を置かせてもらい、記憶を辿って登山口を目指す。 広い国道の向こう側に連なる丘陵が今日の目指す山だった。 300メートルほどの低い山だ。 6年ほど前に歩いたのだから、足が自然と目的地に向かうと思っていた。 でも、国道を渡っ…