まほり 上 (角川文庫) 作者:高田 大介 KADOKAWA Amazon まほり 下 (角川文庫) 作者:高田 大介 KADOKAWA Amazon 『まほり』高田大介著を読む。 冒頭部は都会から転校してきた小学生・淳が渓流で目撃した少女とのシーン。着物姿の彼女は流れに入って放尿する。そのシーンがどうもつげ義春の『紅い花』のオマージュのように思える。淳は少女と集落のことが気になり、MTBを走らせ個人的に調査を始める。 勝山裕は社会学を専攻している大学生。大学院に進む予定。裕は同郷・上州の知り合いの知り合いの女性から土地にまつわる伝説や怪談を聞く。懐かしさを覚えるが、とりわけ蛇の目が書かれた紙…