1、作品の概要 『みずうみ』は、川端康成の長編小説。 1955年4月15日に刊行された。 『新潮』1954年1月号~12月号に連載された。 文庫本で147ページ。 『女のみづうみ』というタイトルで映画化された。 女性のあとをつける男の暗い情念と幻想を描いた。 2、あらすじ 桃井銀平は、水木宮子の魔性的な魅力に惹かれてあとをつけて、狼狽した彼女から投げつけられたハンドバックの中から大金を手に入れて、東京から信州へと逃亡する。 銀平は軽井沢のトルコ風呂で、母方のいとこのやよいのこと、湖で変死した父親のこと、彼が高校教師だった時に交際していた少女・玉木久子について回想していた。 美しい久子との情愛、…