日本の競艇選手の養成学校。日本モーターボート競走会が設置している。福岡県柳川市大和町にある。研修期間は1年間。 1961年に長崎県長崎市に設置された大村選手養成所を源流とし、1966年に山梨県の本栖湖に本栖研修所として設立され大村選手養成所は廃止された。2001年3月に本栖研修所の機能を移転させる形で現在の場所にやまと競艇学校を設置。2010年度に名称をやまと学校に変更した。
★エリート軍団の刺客 まずは、彼女について書かねばなるまい。初日から無傷の2連勝を遂げた118期の戸敷晃美! 昨日は3コースから豪快にまくって181倍、今日は2コースからズッボリ差し抜けて150倍。昨日、「過去2大会の穴女は勝浦真帆」などと書いたが、今節の万舟レディーは文句なしに晃美さんとお伝えしておこう。 118期といえば宮之原・栗城・新開・板橋・関野文らを擁するエリート期なのだが、やまと学校時代の戸敷は肌寒い境遇だった。リーグ勝率3.95は同期25人中の下から3番目。8.12の首席・宮之原は別格として、6.99の関野からも千切り捨てられていた。初出走から238走目(2年3カ月)を要した水神…
3月22日に「第134期選手養成訓練修了記念競走」が行われている。今から1年前にふと目についた養成員達の卒業・プロデビューである。入所したのが52人に対し修了できたのは25人という事で、入所してからも半分が脱落する甘くはない世界【*1】。世間には「二世は簡単に選手になれる」などと勝手な事を宣うアホが少なくないが、以前「ミヤネ屋」で養成所が取材された時に「二世の養成員がクビになった」という話があった(134期訓練生の中では今坂勝弘選手の息子も脱落していた)ので、二世だろうが何だろうがダメな奴は振り落とされる業界であるのは間違いない【*2】。 前述のレースの優勝戦(養成所で行われる「リーグ戦」の勝…
『ニューヒーロー誕生率=57%!』 BOATBoy編集スタッフのM君が弾き出した数字だ。より詳しく書くと、過去の戸田クラシックは7回あって、SG初優勝を遂げた選手が4人。で、クラシックに限らずとも、過去20回の戸田SGのうち水神祭は11回!! どっちにしても、戸田でSGが開催されると半分以上の確率でニュースターが誕生するわけだ(興味のある方は、すぐにでも絶賛発売中の『BOATBoy』4月号を買ってくださいw)。 そして昨日、57%という数字をぼんやり頭に描きながらモーター抽選結果を見たらば、「うむむむ」と唸ってしまった。信頼度抜群の三島敬一郎十傑を引き当てた年代に、極端な偏りが見られたのだ。ざ…
韋駄天クイーン、誕生。 12R優勝戦①渡邉優美(福岡) 07②宇野弥生(愛知) 09③三浦永理(静岡) 11④遠藤エミ(滋賀) 13⑤海野ゆかり(広島)15⑥守屋美穂(岡山) 19 自称・穴党の私は最後の予想までナンクセをつけたが、一番人気の『YUMI』が鮮やかに逃げきった。3日目から怒涛の5連勝での記念シリーズ初V、心の底から祝福したい。おめでとう! さほどのプレッシャーも感じさせない、見事なイン逃げだった。スタートは記念ファイナルの1号艇としてパーフェクトと呼んでいいコンマ07・トップS。1マークは3コースの三浦が渾身のまくり差しを繰り出したが、優美の引き波でバウンドして万事休す。コースの…
おかえり生奈 生奈が帰ってきた。正確に言うなら、生奈が記念戦線に帰ってきた。そんな言葉が自然に浮かぶ第4Rだった。 コンマ02、4カドまくり。 まず、カド受け3コースの上田紗奈がコンマ25まで凹んでいるのに、委細構わずキワのキワまで踏み込む気合が生奈らしい。スリット直後から一気に絞め込み、インから伸び返した西岡成美を1マークのはるか手前で叩き潰したのも生奈らしい。さらに言うなら、あれだけの早仕掛けにも関わらず、ターンマークの頂点でしっかり落として⑤土屋南のマーク差しを完封したのも生奈らしいし、4-5という外枠決着で3連単が39倍だったのも生奈らしい(笑)。 このわずか1/4周を見ただけで、「お…
北陸のニュースター! 11Rシリーズ優勝戦①西橋奈未(福井) 17②魚谷香織(福岡) 16③池田浩美(静岡) 16④細川裕子(愛知) 16⑤中村かなえ(東京)08⑥岩崎芳美(徳島) 15 このシリーズの優勝をもって「ニュースター誕生」は言い過ぎではある。格付けはGⅢだからして、通常のオールレディース優勝とさほど変わるものではない。だがしかし、2023年の年末につらつらとこの大会を観戦した全国の人々は、こぞってこう思ったのではないか。「来年の今ごろ、きっとこの子はもうひとつ上の舞台に立ってるぞ」 と。それくらい、今節の西橋はボートレーサーとしてケタチの資質を見せつけた。初日ドリーム戦の2周1マー…
自分が車を運転していた時のモットーは 「路線バスとホンダ車には優しく」 であった。後者は完全なエゴであるが(笑)、前者への妨害は利用している多くの客が迷惑を被る(時間を奪われる)わけだから譲ってあげるのが人の道だろう、なんて偉そうな事を考えながら。例えばバス停に止まっているバスが右ウインカーを出していたらこちらは減速してバスに出てってもらうとか、特に地元だと「バス会社の人より詳しいんじゃないか?」というレベルでバス路線を把握していたりするので、数百メートル先にいる対向車線のバスを見て「あ、あのバス次の交差点を右に曲がるな」と察知してスピードを緩め、こちらが交差点に着く前にバスに右折してもらう、…
ピット取材をしていると、仲が良い選手……と書くと語弊があるかもしれないが、仲が悪い選手がいるということではなく、よく行動をともにする選手同士の絡みというものを目にするわけである。ファンの間でもよく知られていると思われるのは池田浩二と西山貴浩。YouTube動画などでもよく共演していて、西山もインタビュー等でしょっちゅう池田の名前を口にするものである。もちろん、ピットでもしょっちゅう絡んでいて、池田が爽快に笑っているのを見るのは一節に数回では済むまい。 その池田と実は仲良しなのが濱野谷憲吾。支部は違うし、期も10期ほど離れているが、やはり若い時期から記念戦線でよく顔を合わせてきたからなのか、言葉…
断然のV候補!? いま、初日の第8Rが終わった時点で書きはじめているのだが、とにもかくにも前半3Rの石野貴之56号機の鬼足……ありゃ反則レベルだべぇぇっっ!! まずは追い風5mで展示タイム6秒89ってのが、徳山では異次元の数字。 で、イン深川真二の出足がバリ重だったから2コースのジカまくりは当然として、バックで一瞬だけ差されたはずの平本を伸び足の差で突き放し、さらに2マークでも平本の激差しに並ばれたかと思いきや、凄まじいパワーで千切り捨ててしまった。マジでヤバイって。平本の実戦足も相当に良さげだからこそ、石野のそれは鬼の域に見えた。 このパワー違和感、どっかで見た気が……。 なんて思ったらば、…