学年主任が定年退職を迎えた頃には市内で一番いい学校と評価され、学校見学に市外の教職員が頻繁に訪れていた。遠くは北海道から、そして、福島県からは4名で来校し1週間にわたって学校を見続けたのである。 こんな学校もその数年前までは荒れた学校だった。非行克服のセオリー「☆何人かの教師が本気で立ち上がる。 ☆たえず呼びかけながら仲間を増やす。 ☆やむにやまれぬ一人一人の教師の取り組みが学校全体の原動力になっていく。」に基づく取り組みで荒れを克服したのだった。 荒れ克服の取り組みを始めて5年以上が経過し、やっと多くの人から評価されるまでになったのである。3ヵ月も手抜きすれば学校は壊れるが、建て直しには膨大…