おとぎ話『ゆー太郎』 作:コピ ある村に、ゆー太郎という若者がおりました。ゆー太郎は森の奥の洞くつで寝泊まりをしています。なぜ村の外れで暮らしているかというと、村のみんなから嫌われているからです。 ゆー太郎は、すぐ安請け合いをしてしまうんです。いわゆる舌先三寸の男。「わかりました!やっておきます!」その時は、やるつもりがあるんです。でも、しばらくすると、約束したこと忘れてしまいます。本人に悪気はありません。やろうとしたのは本当ですから・・・。 「おい、ゆー太郎。お願いしていたアレはどうなった?」「何でしたっけ?」「お前なぁ」言ったことをやらないゆー太郎に村人はみな怒り心頭。働いていた先でも約束…