ポプラ社(2013) 【あらすじ&ひとりごと】 中脇初枝さんの作品を読むのは3冊目。児童文学作家でもあり、童話や絵本も書かれています。 以前、『世界の果てのこどもたち』『きみはいい子』を読んで、子どもが生きる中で大人がどうあるべきかを描く物語がとても印象的でした。 これらの作品より以前に書かれた『わたしをみつけて』ですが、人が人を見守って・見守られる、そしてまた見守っていく、ということの大切さを感じました。 生後間もなく親に捨てられ、児童養護施設で育った主人公・山本弥生。名前は3月に生まれたから「弥生」ではなく、3月に捨てられたから。 自宅近くの病院に准看護師として勤務するが、仕事が終わると自…