●歌は、「なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほい思ほゆるかも」である。 茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森万葉歌碑(プレート)(大伴家持) 20230927撮影 ●歌碑(プレート)は、茨城県石岡市小幡 ライオンズ広場万葉の森にある。 ●歌をみていこう。 四一一三から四一一五歌の題詞は、「庭中の花を見て作る歌一首 幷せて短歌」である。 ◆奈泥之故我 花見流其等尓 乎登女良我 恵末比能尓保比 於母保由流可母 (大伴家持 巻十八 四一一四) ≪書き下し≫なでしこが花見るごとに娘子(をとめ)らが笑(ゑ)まひのにほひ思ほゆるかも (訳)なでしこの花を見るたびに、いとしい娘子の笑顔のあでやかさ…