アイルランドの浜辺で見つかった男性行旅死亡人。その死の直前の行動は不可解な謎に包まれていた。 後半では、後に身元が判明した「ライル・ステヴィク」の事例を参考に取り上げる。 不可解な遺体 2009年6月16日、アイルランド西岸の町スライゴ近郊の「ロセッスポイントビーチ」で、トライアスロンの早朝トレーニングに訪れていた地元住民のキンセラさん父子は、浜辺に倒れた男性の遺体を発見する。 半裸姿の男性は年の頃50代半ばから60歳代、身長1.79メートルの痩身の白人で、白髪は短く刈り込まれていた。紫色のSpeedo社製競泳パンツの上に下着を履き、その中にネイビーのTシャツを詰め込んでいた。 目立った損傷は…