クールベ ギュスターヴ・クールベは、1819年フランス国境の村オルナンの裕福な地主の家に生まれ、十歳台から絵画を学び、21歳になると、パリ、ソルボンヌ大学の法学部に入りました。ここは、現在の様な行政法律の指導層(大統領他)を輩出するENA(フランス国立行政学院)がまだ設立されていない時代で、事実上フランスの最高学府でした。しかしクールベは法律家より画家になりたいと思い私立画塾のアカデミー・シュイスに通い詰め、またルーブルでの模写に明け暮れました。このアカデミーは多くの将来名を成す画家たち、即ちセザンヌ、ピサロ、マネ、シスレー、ルノワール、デュラン等を輩出しています。 自然画、風景画のコローもこ…