国後島のクリル自然保護区の鳥類学者セルゲイ・ステファノフ氏が10月5日から8日までロシア南部の北コーカサス連邦管区スタヴロポリ準州ディヴノエ村で開催された第5回国際ツル会議に出席し、「南クリル諸島(北方四島)のタンチョウ」についてプレゼンテーションを行った。ロシア、カザフスタン、モンゴルの鳥類学者が参加した。1940年代に臨界点まで減少したタンチョウは保護措置により回復し始め、北海道の冬季調査によると現在は1,900羽まで回復(タンチョウの総個体数は4,000羽と推定)。歴史的にサハリン島の南部、日本の北海道、本州の北部に生息してきたが、現は北海道とクリル諸島南部に限定されている。クリル諸島南…