ファルカン監督と新世代の選手たち 日本代表はカタール・ドーハで行なわれたアメリカW杯予選で3位に終わり、あと一歩のところで本大会出場を逃す。強化委員長の川淵はオフト続投を考えるが、協会には予選敗退の責任を問う声があり、オフト監督自身も辞意を表明して新監督を探すこととなった。 当時のサッカー協会は海外へのつてを持たなかったため、外国人指導者に絞った監督探しは難航するが、当時強化委員だったセルジオ越後が仲介したブラジル人のロベルト・ファルカンと交渉、94年の春に新監督就任が決定する。ファルカンは現役時代にジーコとともにセレソンで活躍した有名選手で、短期間だがブラジル代表監督も経験している。 ファル…