田舎コンプレックスを見返すことを戦う動機とする農家出身のきっぷのいいウマ娘の寂しさを癒す話。 カツトレは当初弱者男性な面が強く大きすぎる夢を語るばかりにスカウトに失敗し続ける気弱さが強調される。 カツラギとの馴れ初めもトレーナーがオッサントレに説教くらってその目標を小馬鹿にされていた事に始まる。 カツラギはトレーナーを誘い、シービーやルドルフなど強者がひしめく中でも負けない心意気を見せる。 地方出身で衆目を集めない孤独な状況の中でも逆境を糧に心を燃やすカツラギを見てトレは感化されていく。 トレーナーはカツラギをスカウトしお試し期間を経て大逃げ走法を確立、レースに勝利し契約を結ぶ。 後半はカツラ…
自己のコンプレックスの反動としてギャルをやってるジョーダンがエリートモデルであるシチーの友情を疑う話。 トーセンジョーダンはギャルのカーストにいるが劣等感が強く過去を振り返ってはたびたび曇りがちな少女。 ハイスペックモデルのゴールドシチーとトモダチになるがスカしたところのあるシチーに熱量の差を感じてしまう。 ジョーダンは一生懸命旅行プランを考えたのにシチーはどこにも出かけずホテルでのんびりしようといい寝てしまう。 これまでにもシチーはシラケたところがあったためジョーダンはシチーの友情を信じられなくなってしまうのだ。 一方シチーはこれまで打算とステータスでしか人間関係を築けなかったため、地を出せ…
全肯定彼女。日常の中の些細な出来事に素晴らしさを見出すことができる少女の話。 マベトレは感情の起伏の少ない擦れた男であり日常を砂の様に感じ生きている気がしなかった。 そんなトレーナーに初めて興味を抱かせたのが、マベちんの唱えるマーベラスという人生哲学であった。 その思想とは、この世の全ては美しさを秘めており、観測次第で発見できるということを意味していた。 マベちんがそのような信条を抱いたのは身体の弱かった幼少期に絶えず死を意識したからであった。 死の淵から生還したマベちんにとって日常は当たり前のものでは無く尊い貴重なものだったのだ。 故にマベちんはどんな状況でもセカイの良さを見出す超ポジティブ…