前回は国の名前について書いたので、今回は国境線について考えてみたいと思う。大陸での国境は一般に、山や川,湖などの自然の地形に沿って曲がりくねったものが多い。しかし世界地図を広げてアフリカ大陸を見ると、まっすぐな一直線の国境が目立つ。僕はスーダンに行くと、この「まっすぐな国境線」を強く感じる。特にスーダン北部のエジプトとの国境では。 アフリカの国々の国境に直線が多いのは,緯線や経線(緯度、経度の線)を国境にしているからである。19世紀からヨーロッパ列強国はアフリカに進出し,植民地化してきた。やがて列強国はアフリカで自国領域を広げようとして対立を始めた。そこで,19世紀末に列強国どうしが話し合い,…