表紙の紫の花は「アリウム」といい、花言葉は「正しい主張、深い悲しみ」です。私たちは悪くない。悪いのは犯罪を犯した人間の方だ。 父親のしていることをいつか必ず世の中の人に知らせなくてはならないと、それがいつしか私の使命になり、またその使命感に支えられて生き延びました。この日本で真っ先に性虐待について本を出すのは自分だと思っていました。1992年に森田ゆりさんが日本のサバイバーたちに原稿を募集したら何百人も集まったそうです。もちろん私も応募したのですが、いろいろな妨害と自分の恐怖心に勝てず、森田さんにはとても重要な原稿だと言われましたが取り下げてしまいました。その経緯は第2章に書いています。 日本…