タンラの峠を越すとチベットに入り、道は徐々に下っていたが、周囲は灰褐色の荒涼とした大地で、寒々としている。やはり標高4,000メートル以上は、人間にとって好ましい自然環境ではない。月の表面のような、緑のない世界を眺めるのは、もう飽きて、何の感動もない。 白く凍結している高原の川 標高4,400メートルのナクチュー川 峠から一気に下り、標高4,400メートルの町、アムドーに着いたのは午後4時を少し回っていた。また昼食をとっていなかったので、道沿いの小さな漢族食堂に入った。が、疲労と高地のせいで食欲はなかった。 アムドーの街 アムドーの自由市場 アムドーのチベット婦人 食事後、自由市場の立つ街頭を…