週間エコノミスト12/31・1/7合併号に一橋大大学院の福富満久教授が寄稿、アメリカ民主主義の特殊性に関するエマニュエル・トッドの論考を紹介している。 今回のアメリカ大統領選では、ヒスパニック系もアジア系もトランプ氏を拒絶しなかったのはなぜかが話題になった。その理由について、トッドは自身の仮説「黒人やインディアンに対する差別が結果的に日系、朝鮮系、ベトナム系、中国系を準白人として格上げしているに過ぎない」アメリカの社会状況からして、黒人と同じ扱いをされては困るというヒスパニック系とアジア系の意識がなせる投票の結果だと説明する。 福富教授は、このようなトッドの考えを一笑に付すことはできるだろうか…