Ars Electronica、Ars Electronica Festival
毎年オーストリアの地方都市であるリンツで行なわれているメディアアートに関するフェスティバル。
「アルス・エレクトロニカ・センター」を中心に、リンツ内の様々なロケーションで同時多発的に開催する。
2012年度は8月30〜9月3日まで。
概要
フェスティバルでは毎年あるテーマに沿った作品をキュレーティングしている。
すべての作品のなかで、「アルス・エレクトロニカ賞」(Prix Ars Electronica)をメディアアートに革新的な発想をもたらしたものに授与される。
開催場所はメディアセンターや美術館・博物館としての機能を持つ「Ars Electronica Center」、美術館である「LENTOS」、「BRUCKNERHAUS」、「OK」など。
近年のテーマ
- 2000年:『ネクスト・セックス - 生殖力のある余剰物の時代の性』(NEXT SEX - Sex in the Age of its Procreative Superfluousness)
- 2001年:『乗っ取り - 明日の芸術をするのは誰か』('Takeover' - Who's doing the art of tomorrow)
- 2002年:『アンプラグド - 地球規模の衝突の情景としての芸術』('Unplugged' - Art as the Scene of Global Conflicts)
- 2003年:『コード - 私たちの時代の言語』('Code' - The Language of Our Time)
- 2004年:『タイムシフト - 25年後の世界』('Timeshift - The World in 25 Years')
- 2005年:『ハイブリッド - パラドックスを生きる』('HYBRID - Living in a paradox')
- 2006年:『シンプリシティ - 複雑さの芸術』('SIMPLICITY - the art of complexity')
- 2007年:『グッバイプライバシー - すばらしい新世界へようこそ』 (GOODBYE PRIVACY – Welcome to the Brave New World!)
- 2008年:『新しい文化経済 - 知的財産権の限界』(A New Cultural Economy - The Limits of Intellectual Property)
- 2009年:『人間性 - 人類世』(HUMAN NATURE - The Anthropocene)
- 2010年:『修復 - 生命線を引く準備』 (REPAIR - ready to pull the lifeline)
- 2011年:『起源 - すべてはどのようにして始まったのか』(ORIGIN - How it all begins)
- 2012年:『鳥瞰図 - 新世界のための新しい概念』(THE BIG PICTURE - New Concepts for a New World)
参加方法
フェスティバルに参加するには、以下のパスを買う必要がある。
種類 |
料金(大人) |
料金(割引)*1 |
Festivalpass(全イベントに参加できる) |
€130(約13000円) |
€90(約9000円) |
One-day pass(1日券) |
€45(約4500円) |
€33(約3300円) |
Individual events(1つのイベントのみ) |
€12 - €27(約1200円〜2700円)*2 |
€10 - €12(約1000円〜1200円) |
Additional Events |
€27 - €39(約2700円〜3900円) |
€22 - €27(約2200円〜2700円) |
その他
- 日本からも岩井俊雄や明和電気、石黒浩、筑波大学が参加した経歴をもつ。
- 期間中には、ドナウ・パーク(Danube Park)にて「Klangwolke (Cloud of Sound)」と呼ばれる花火イベントが毎年開催されており、毎年様々なテーマで大規模な演出を楽しめる。