「エルサレム“以前”のアイヒマン―大量殺戮者の平穏な生活」ベッティーナ・シュタングネト <所感> ユダヤ人絶滅計画の中心自分の一人のアドルフ・アイヒマン。 そんなアイヒマンがドイツ敗戦後モサドに捕獲されますまでに膨大な文章と音声録音を残していた。(アルゼンチン逃亡時の文章はアルゼンチン文章と呼ばれ、録音はサッセン・インタビューと呼ばれている。) この記録の中でアイヒマンは自己正当化をつらぬく。 アイヒマンの人間を考察したものは多く、普通の仕事をする能力が無い、ただ総統の命令に従い認められることが第一、それが自己顕示欲を満たしたということが定説となっている(はず)。 そんな一般社会人では無能だっ…