リアルタイムでは番組や著書にふれていなかった私にとって、アンソニー・ボーディンはうつに苦しんだ有名人というイメージが強い。 実は彼が亡くなる3日前に出たケイト・スペードの訃報のほうがショックで、「この2人を自死させるアメリカ社会やべえよ」、This world doesn't deserve them...という論調の2人セットの報道、オピニオンをいくつも読んだからだ。本編では、終わりから俯瞰している視聴者(作り手も)としてはベトナムでの笑顔から遠く離れ、包丁を握るのをやめて頭が白くなってからの彼が本当につらそうに見えてしまい胸が痛んだ。今年はバイルズ選手、大坂選手という1997年生まれのvi…