むかし、盗作画家の展覧会に行ってきた。 もちろんその時は盗作された作品とは気づかずに。 その画家は権威もあり、知名度もあり、作品も高い価値を持っていた。 私はその画家の経歴や作品評価は知らず、友人に誘われていったのだか、 たまたまその画家が展覧会場に居り、会話する機会があった。 一緒に行った友人は美しく会話にも長け、魅力的な女性であったので 分かりやすい下心で近づいてきたその画家が、安っぽく、野暮な人に見え、 まあ作品の評価と作家の人柄の評価は別勘定なのだからな、、と独り言ちた。 作品は鮮やかな色合いの半具象+半抽象的な人物と室内のような、都会的なモチーフ だったように思う。センスのよく、気持…