イアン・J・ビッカートンの勝者なき戦争 世界戦争の200年 (原題 The Illusion of Victory: The True Cost of War)を読んだ。本書の内容をを一言で表すならば、戦争による犠牲には、どのような観点から見ても、払うのに見合った価値を見出すことはできないということだ。本書では、戦争終結から4半世紀後の時点で勝者が得たものはいったいなんであったかということを考察しているのだが、実はほとんどの戦争で、戦争終結から25年も経つと、戦争終結時に講和条約で締結したことは守られていないのだ。それどころか戦争終結時点で、何を求めて戦争を開始したのかが、よくわからなくなって…
アメリカと戦争: 1775-2007作者:ケネス J.ヘイガン,イアン J.ビッカートン大月書店Amazon世界を不幸にするアメリカの戦争経済 イラク戦費3兆ドルの衝撃作者:ジョセフ・E・スティグリッツ,リンダ・ビルムズ徳間書店Amazonアメリカの戦争責任 戦後最大のタブーに挑む (PHP新書)作者:竹田 恒泰PHP研究所Amazon