「縄文ノート142 もち食のルーツは西アフリカ」に追加して、長野県佐久市の望月町などの地名や知人の名字にも見られる「望月」について考えてみたいと思います。 望月(ぼうげつ、もちづき)は「満月」の異称とされていますが、「望」は呉音・宋音「モウ」・漢音「ボウ」、訓読み「のぞ-む」であり、「もち」と読むことはできませんから、本来は「餅のように丸い餅月」であったと考えます。 親鸞の文書を研究されていた古田武彦氏さんや国語学者の大野晋さんから「漢字は明治まではいろんな字を当て字(宛て字)としていた」と教えられましたが、意味から見て「餅月」がふさわしい当て字であるにもかかわらず、誰かが風流に「望月」の当て…