はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と八十七 「セッカチ ナ ジダイ」 Aくんが、戻ってきた。 おっ、右手に一升瓶。 行ったり来たり、が、面倒になったか。 福井の辛口純米、か~。 んっ、左手に、ナンだ? サ、サラダ? 「赤カブの甘酢漬けやら、ヤーコンやら、アカネ大根やら、祝蕾(シュクライ)やら、を、全部短冊切りにして、ソコに、刻んだ壬生菜(ミブナ)の漬け物とリンゴ酢とライムも加えてグチャグチャッと混ぜ込んでみたのだけれど、どうかな~、ちょっと摘まんでみてよ」 お言葉に甘えて、できる限り全種類が混ざるようにして摘まんでみる。 うわっ。 コリコリ、シャリシャリ、いい歯応えだ。 そして、…