◆インドにおける仏教の消滅を明記しているのは、3冊(山川の「詳説世界史」、東書の「世界史探究」、実教の「世界史探究」)の中では、実教だけです。実教の教科書には、次のように記されています。 「(8世紀~13世紀のラージプート時代)仏教は都市の商工業者の没落によって経済的支援を失い、やがてヒンドゥー教に吸収されて消滅した。[注①]」 「[注①]ブッダはヴィシュヌ神の化身とみなされるようになった。仏教はナーランダー僧院のあるベンガル地方では王朝の支援を受けたが、13世紀初めには消滅した。」 ◆他の2冊の教科書は、バクティ運動やムスリムの台頭に理由を求めながら、「仏教が衰退した」と記しています。 ◆イ…