ワールドカップのアジア最終予選、帰化選手を揃えて反攻を企てるインドネシアのホームスタジアムはサポーターが圧倒的な雰囲気を作っていた。そして、この試合の一番のカギは、試合開始当初からかなり強い雨が降っていたこと。ピッチも明らかにぬかるんでいて、パススピードも出なければダッシュするにも苦労するような環境だった。観客とピッチも含め、完全アウェイの環境だったというわけだ。 序盤の日本代表はポゼッションこそ十分なものの、無理をせずにじっくりビルドアップする戦術のために、ゴールの予感は漂ってこない。特に左ウィングバックのポジションに配置された三苫は怪我を避ける意識が明白で、ボールを受けても仕掛けずに戻して…