インフルエンザの原因であるインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型がある。B型とC型はヒトにだけ感染し、A型はヒト以外にも、トリやブタなど、ほとんどの動物に感染する。したがって、A型が変異しやすく、重症化しやすい。通常、毎年秋から広がり始め、2月ごろにB型と入れ替わることが多い。C型は、子供の間で広がりやすく、いわゆる風邪のひとつになっている。したがって、インフルエンザワクチンは、A型とB型のウイルスに対する免疫をあげるために作られている。 インフルエンザウイルスのA型には多くの亜型が存在する。ウイルス粒子の表面に発現しているヘムアグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)が、A型の亜型…