薄雲が多いが、晴れかな。 NML で音楽を聴く。■ショパンのバラード第一番 op.23 で、ピアノはマウリツィオ・ポリーニ(NML)。CD で何十回聴いたかわからない演奏だが、あらためて聴いてみるとほんとにすばらしいな。力むことなく、楽々と完璧に弾き切っているし(何という美しいレガート)、攻めるべきところは攻め、大きさ深さの到達も充分。曲の構造や音色の表現も考え抜かれている。何よりも、感動的だ。まさに現代ピアニズムの頂点、モダニズムの極致だろう。ただ、もう衰退というか、崩壊が始まっているのも聴き取れる。ポリーニは、結局、突き詰めすぎて、「完璧な演奏」というのが、わからなくなってしまったと思しい…