ランキング参加中読書 うーんあまり読めなかったなー。 ◆『ブエノスアイレス食堂』カルロス・バルマセーダ 原題はManual del caníbal。帯に"アルゼンチン・ノワール"のワードもあり、強烈な冒頭から始まる。ただし、いわゆるノワールっぽいパートは終盤で、他はこの「ブエノスアイレス食堂」に関係した人々の年代記。そこにアルゼンチン史が垣間見えるのが面白い。この"ノワール"だが、解説によるとどうも普段我々が使うのよりゴシックとか怪奇とかも含まれた用語のようで、グロテスク的な部分も含めなんとなく納得。露悪的というよりむしろ描写は時に華麗ですらあり魅力がある。とはいえ、内容が内容だけに多少読者を…