「おはよー♪おはよー♪おはようおじさんだよ。」 軽快な声をあげながらリズムよく腰を振るおじさん。 それこそが『おはようおじさん』である。 皆さんが小学生のころ、どこからともなく現れては、いつの間にかいなくなる『変な人』っていなかっただろうか。 一瞬で噂は広がるが、一瞬で姿を見せなくなる。 そしてみんなの記憶からも徐々に消えていく妖精のような変な人。 これは僕が小学生時代に出会った変な人、おはようおじさんの話である。 小学校3年生の頃、僕がまだ大きな小学校に通っていた時のことだ。 いつものように友人と登校中、校門前にちょっとした人だかりが出来ていることに気付く。 「なんだろう」 そう思い見に行く…