自分の首を賭けるという、あまりに軽率な挑発から、北欧神話最強の武器が生まれました。 以前の記事でシヴの黄金の髪をめぐる顛末を取り上げましたが、今回はその後半、ロキが自らの油断から招いた「もうひとつの賭け」に焦点を絞って掘り下げます。なぜロキはドワーフの兄弟に挑発を仕掛けたのか。なぜトールの槌は柄が短いのか。そしてロキはなぜ、その口を縫い合わされることになったのか。神々の宝物が生まれた、この緊迫の一部始終を追っていきます。 「これ以上のものは作れまい」ロキの軽率な挑発 シヴの黄金の髪、グングニル、スキーズブラズニルという三つの宝物を、名工イーヴァルディの息子たちに作らせることに成功したロキは、す…