日本とエジプトにおける埋葬と船団 葦の茎の直径は10~12㎜、パピルスは6㎝の三角形、いずれも空洞で大きな浮力をもっています。ただし舟に編み上げると、その茎の太さゆえに形態に違いが生まれます。 写真(91)ナカダ文化の領域・ヒエラコンポリス(ハヤブサの町)第100号墓の内壁にに描かれた色彩絵画には、その違いが良く描かれています。黒い船は「葦舟」で、他の5隻は「パピルス舟」です。直径は10~12㎜の茎を編み上げると、舟の先端に当たるエンドではかなり細長くなります。ペルーやチチカカ湖又はメソポタミアの「葦舟」はみんな同じ形になっています。一方、エジプトの「パピルス舟」は茎の硬さゆえに「パピルスいか…