目に見える相手が必要とする分だけを供給すればよかった作り手は、市場の拡大とともに、次第に直接関係を持たない第三者に対してアピールする必要性に迫られる。資本主義の成立とともに、活用されるようになったのがデザインの力だ。成長の一途を辿る産業の仕組みを支えるために、デザインは安全性・機能性を担保したり、生産を安定させるための仕組みを考える役割を担いながら、一方で洗練された感覚で時代を牽引し、瞬時にして人の心を捉える力強い表現を求められるようになった。(劇場用パンフレット『エポックのアトリエ 菅谷晋一がつくるレコードジェケット』スペースシャワーネットワーク、2021) こんばんは。今週の通勤のお供は斎…