毛丹青@maodanqing北京の友人と祇園あたりを歩いたら、立派な漢字の看板があった。これは、蘇軾の「飲湖上初晴後雨詩」ではないかとびっくり。その情景は雨の時に奇観を示すだけではなく、晴れの時にも好景を見せてくれるという意味だから、雨も晴もすぐれている景色は変わらない。日本は本当に近いと友人がうなずいた。 KONNO Kiyotaka@konnho昨日宮城松島の観瀾亭で同じものを見て気になっていたので驚きhttps://matsushima-kanko.com/miru/detail.php?id=144 てつや@tezheyaこれらのビル群はすべて中国のGDPとして計上されたものだろう。不…
私はヘーゲルが嫌いである。 ある日、三省堂池袋本店でこの斎藤幸平氏のNHKテキストを見かけた。その時はお目当ての別の本を何冊か購入したのだが、帰宅後気になってアマゾンでポチっと購入してしまった。600円である。安い。しかも本当に読みやすいのと、面白いのとまたボリュームが短めなので、1時間くらいで一気に読み終えてしまった。 ヘーゲル『精神現象学』 2023年5月 (NHKテキスト) | 斎藤 幸平 |本 | 通販 | Amazon ヘーゲルの精神現象学は難解なことで知られる。また結構ボリュームがあるので、一般読者にはあまりありがたくない本だろう。私も大昔に中公クラシックスの法の哲学を通読したけれ…
うちに閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」を治すための方法である。だから、現場に行かなければならない。現場で他者と出会い、自らの問題に向き合って「学び捨てる」ことが、新しい人々とのつながりを生み、新しい価値観を作り出すことにつながる。その小さな変化が誰もがもう少し生きやすい社会を作ることにつながっていく。それって素晴らしいし、実際やってみると楽しいこともたくさんある。だとしたら、やるしかない。(斎藤幸平『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』KADOKAWA、2022) こんにちは。学校に閉じこもらずに、他者に出会うことが、「想像力欠乏症」を治すための方法である…
ゼロからの『資本論』斎藤幸平NHK出版新書2023年1月10日 第一刷発行 2020年『人新世の「資本論」』(集英社新書)で一躍有名になった斎藤さんの新刊。気になったので、早速読んでみた。 斎藤さんは、1987年生まれ。ウェズリアン大学卒業。ベルリン自由大学哲学科修士課程・フンボルト大学哲学科博士課程修了。大阪市立大学准教授を経て現在、東京大学准教授。 現在販売されている本書は、二重カバー。斎藤さんが腕組みしている写真が、カバーになっている。「人新世」のころに比べると、ちょっと老けたか?!?! カバーには、 ”「物質代謝」の観点からていねいに解説するいちばん分かりやすいマルクス入門。 コミュニ…
資本家の狙いは、労働力という「富」を「商品」として閉じ込めておくこと。「商品」に閉じ込めておくというのは、自由な時間を奪うということです。賃上げによる長時間労働は賃金奴隷の制度を守ることになるのです。 実際、多少賃金が上がったとしても、時間を奪われた労働者には、子どもと遊んだり趣味を楽しんだりする暇はありません。働き疲れて、本を読んだり、人生や社会問題について考えたりする余力も残っていない。(斎藤幸平『ゼロからの『資本論』』NHK出版新書、2023) こんにちは。働き疲れて余力は残っていませんでしたが、先週の木曜日に東京は下北沢まで足を運んで、妹尾昌俊さん(教育研究家、一般社団法人ライフ&ワー…
新しい資本主義、そんなもの可能なのか。期待を寄せてもいいものなのか。岸田政権の「十八番」の方針。1年数か月たっても現実感がない。出てきたのは、軍需産業や原発関連企業へのテコ入れでしかない。半信半疑。それ以上に失望。 絶望からは何も生まれないと思うので、もう一度勉強。健康を維持し、希望の考え方。拠って立つところが大事だ。 「資本論」からインパクトを得たいと思った。これまでに、「資本論」つまいぐみ読みをしたことはあるのだが……貧困、格差、絆の喪失、などの現実に対して解決のヒントをもらえるのではないか。世界の富豪トップ26人の資産総額が地球上の人口の半分・39億人の資産に匹敵するって(国際開発援助N…
斎藤幸平氏の「人新世の『資本論』を読みました。人新世の定義は本書によると、 人類の経済活動が地球に与えた影響が余りに大きいため、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツエンは、地質学的に見て、地球は新たな年代に突入したと言い、其れを「人新世」と名付けた。人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくした年代という意味である。 とされています。 SDGs、所謂「持続可能な開発目標」は資本主義の辛い現実が引き起こす苦悩を和らげる「大衆のアヘン」であり、気候変動による地球の危機は取り返しのつかない時限を迎えようとしている。カール・マルクスの「資本論」と晩年の思想を参照しながら、気候危機による地球と人類の…
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 実は私、天才に憧れています(笑)。 そんな才能がないのはよくわかっています。 そして自分自身にできるのは 努力を積み重ねていくことだということも 心底、理解はしているんです。 それでも天才には憧れています。 そこで私が取った人生戦略は、 天才を目指してみようということであり、 本物の天才は無理なので 天才「的」とか、天才「肌」とか 天才っぽい感じのところに行こうとしています。 そんなんも図々しい話しであって 実現できるとは思ってませんけど ただ1㎝でも1㎜でも近づければいいかなと…
笠井 潔,絓 秀実,外山 恒一『対論 1968』 (集英社新書)の中に斎藤幸平『人新世の資本論』(集英社新書)についての言及があって、当然ながら批判的に論じられているのだが(「革命抜きのマルクス」とか)、斎藤もこれをよんでカチンと来るところがあったのか、自分のTwitterで「対論1968」を揶揄するようなツイートをして、それをまた外山に揶揄され、それに斎藤がオウム返ししたら「芸がない」と外山に再び揶揄されるというのを見た(ああややこしい。直接見たほうが早い)。 この両者に接点が生じたというのがそもそも意外。斎藤の言うマルクス主義というのは「1968」で登場するマルクス主義とは似て非なるどころ…
「れいわ新選組は、「左派ポピュリズム」等々の不当な評価を世の中から受けている〔……〕れいわ新選組こそが本当の保守」(古谷経衡) ※2022年12月8日 れいわ新選組 記者会見にて youtu.be (普段は親しみやすいようにと敬体で書いていますが、今回のように理論的性格の強いものに関しては、私が書きなれている常体で書きたいと思います。) 斎藤幸平『人新世の「資本論」』 脱成長主義への反論に答える 柿埜真吾『自由と成長の経済学』 中野剛志「脱成長は経済成長をもたらす」 れいわ新選組についての研究 文化と伝統を守る脱成長 れいわの政策と脱成長主義 本ブログは「反資本主義」を掲げているが、より詳しく…
9月27日(水) 19:30~ 斎藤幸平×松本卓也 「資本主義に喰われるな。日本人には自治が足りない」 集英社シリーズ・コモン創刊&『コモンの「自治論」』刊行記念 ジュンク堂書店 池袋本店 https://honto.jp/store/news/detail_041000080878.html コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン) (集英社学芸単行本) 作者:斎藤幸平,松本卓也,白井聡,松村圭一郎,岸本聡子,木村あや,藤原辰史 集英社 Amazon 人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想- 作者:松本卓也 青土社 Amazon 大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝 (角…
メインブログ(管理職おすすめの仕事に役立つ本100冊+)では、基本的に読んだ順・再読した順に投稿しています。 ブログ開始から一定期間経過し、100冊超がストックされてきたので、体系別に分類し、メインに合わせて随時更新していきます。 冒頭の目次から、気になる項目を選んで、それぞれの本の説明をお読みいただければと思います。買って読みたい本、実際の仕事に役立つ本が見つかれば幸いです。 ランキング参加中読書ランキング参加中知識ランキング参加中書評 Ⅰ.世代別 (1)社会人初期 (2)社会人中堅 (3)管理職1年目 Ⅱ.目的・シチュエーション別 (1)社会人の基礎 1.文章力を鍛える 2.思考法を鍛える…
9月25日(月)19:00~21:00 明日香壽川 糸長浩司 ロッシェル・カップ 斎藤幸平 竹内昌義 山崎(350 New ENEration)「明治神宮外苑と気候変動~人新世、脱炭素社会で求められるまちづくりは?~」新宿区四谷地域センター12F 多目的ホール docs.google.com コモンの「自治」論 (集英社シリーズ・コモン) 作者:斎藤 幸平,松本 卓也,白井 聡,松村 圭一郎,岸本 聡子,木村 あや,藤原 辰史 集英社 Amazon レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換 (集英社シリーズ・コモン) 作者:ジェレミー・リフキン 集英社 Amazon
東大大学院の斎藤幸平准教授(36)が24日放送のTBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題から発展した騒動について言及した。 東大大学院・斎藤幸平准教授 ジャニーズ新会社設立案に私見 「私は反対」とする2つの理由(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた (角川学芸出版単行本) 作者:斎藤 幸平 KADOKAWA Amazon 2023 斎藤幸平 KADOKAWA ネタばれ少しあるけど大きくはなし。 齋藤幸平さん版リアル「ディアにっぽん」。 ※「ディアにっぽん」は日本各地の市井の人々にスポットをあてたNHKのドキュメント番組 ↓ちょっと書きました tsubatarou.hatenablog.com コロナ禍に机上の学問を超えて、フィールドワークをしようぜ!という編集部からの企画に斎藤幸平さんも乗り気で始まった毎日新聞連載の書籍化です。 「人新生の『資本論』」は挫折した人も、これなら読める!と…
読んだ本 秋満吉彦『名著の予知能力』幻冬舎新書 (2023) 米原万里『言葉を育てる 米原万里対談集』ちくま文庫 (2008) ワシーリー・グロスマン『人生と運命 [新装版]』みすず書房 (2022) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 雨が降っているような、降っていないような微妙な一日だったので一日中本と戯れることにした。 紀伊国屋書店が買い物もしたりと、そこそこ充実した一日であった。 午前中は『人生と運命1』に読み更け、買い物後の帰り道の電車では『名著の予知能力』を…
今日の夕方、少し遅い職場主催の夏忘れ(?)で居酒屋に居た。今その帰り。 行きは2㎞程離れてはいるが、一番近くのバス停からバスに乗って、その居酒屋最寄りの駅に着いた。 少人数(4人)の会ではあったが、大いに盛り上がった。二時間半程してお開きとなり、今は帰りの電車の車中にいる。駅に着いたらそこからは約4㎞、家まで歩きだ。お天気は良いのでのんびりと家まで歩いて行こう。 行きのバスに乗ろうと時刻表見たら、午後2時半の便しかない。会の開始は夕方5時だから、でもしょうがない、これで行くしかない。着いたらどこかで時間潰しをして過ごせばいいか。 丁度到着した駅には駅ビルがあって、本屋もあり、スタバもある。大丈…
【ツイッターはアメリカのプロパガンダ?】Twitter「トレンド操作」の実態!ツイッターでトレンド操作されていた証拠が次々と~「米CIAとTwitter」世論操作のターゲットは日本!?~■Twitter「トレンド操作」の実態…特定のメディアとホットライン構築かBusiness Journal 2022.11.08 山口健太https://biz-journal.jp/2022/11/post_325660.html~~~アメリカの起業家、イーロン・マスク氏が買収したTwitterで混乱が続いている。その影響は日本にもおよび、日本法人のTwitter Japanでも先週4日に突如、約半数の社員が…
無料のパンフレットが出ている;『わたしと「名著」』NHK出版 名著ってなんだろう?(NHK出版「100分de名著」編集部) いつも原典を思い出させてくれる名著(秋満吉彦) 悩ましさと楽しさと(斎藤幸平*1) 天使と死者(若松英輔*2) 「名著」について思うこと(沼野恭子) 「村上春樹」が生まれた瞬間(鴻巣友季子*3) 宗教研究の醍醐味を教えてくれた名著(釈徹宗*4) 血となり肉となる読書(河合俊雄) 「名著」とは(中江有里*5) 「自由の問い」をつきつめた名著(西研) 耳の実力(亀山郁夫*6) 古典の不思議に出会った瞬間(安田登*7) 名著化するかもしれない(武田砂鉄*8) 時空を超えた名著と…
・『資本主義の終焉と歴史の危機』水野和夫 ・目次 ・斎藤幸平著『人新世の「資本論」』を一刀両断・『アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』大川内直子・必読書リスト その二 2019年12月、中国から始まった新型コロナウイルス感染症が世界を襲うと、グローバリゼーションと自由市場経済の終焉を謳う論調が論壇に蔓延するおゆになった。(中略)新しい経済、コロナ後を語る知識人たちは、資本主義をもう埋葬し終えたような調子で話している。(中略) 知識人たちが次々と社会主義に賛辞を贈る中、社会主義国も社会主義の有効性を自賛し、「重大な戦略的成果が得られたことは、中国共産党の指導と我が国の…
00-06 HHHC 06-12 H5DHH 12-18 H11 18-24 H A. 北海道地方-0-0-0-0=0 B. 東北地方 -0-0-0-0=0 C. 関東地方 -1-0-0-0=1 D. 中部地方 -0-1-0-0=1 E. 近畿地方 -0-0-0-0=0 F. 中国地方 -0-0-0-0=0 G. 四国地方 -0-0-0-0=0 H. 九州地方 -3-7-11-1=21 I . 沖縄地方 -0-0-0-0=0 合計回数 -4-8-11-1=2401:37 トカラ列島近海 20/3.0 ① 01:57 トカラ列島近海 20/3.7 ② 03:59 トカラ列島近海 20/2.7 ①…
9/1(金)17:30〜 國分功一郎×重田園江 大河内泰樹 細見和之 松本卓也 いま、大学に何ができるか「あるきはじめる大学」2023年第三歩 京大吉田南キャンパス 人間・環境学研究棟地下大講義室 https://twitter.com/addsocia/status/1696386629752304055 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon 真理の語り手:アーレントとウクライナ戦争 作者:重田 園江 白水社 Amazon コモンの「自治」論 (集英社シリーズ・コモン) 作者:斎藤 幸平,松本 卓也,白井 聡,松村 圭一郎,岸本 聡子,木村 あ…
今週の「赤旗」日曜版に国立環境研の江守正多さんのインタビュー「地球沸騰時代にどう立ち向かう」が載っています。 地球沸騰時代という言葉は、国連のグテーレス事務総長が言い始めた。 言葉は最初、温暖化→気候変動→気候危機→気候非常事態‥‥→気候沸騰。 ショックングな言葉で危機を表現するにはいいが、この過激さの言葉に慣らされ、言葉なみの対応が進まない。悩ましい。 今年も熱波、森林火災、洪水、氷河氷床融解と危機進行しているが、その報道も時にあるが、このままティッピングポイントを通過しそうだ。人々、社会に言葉の広がりは大事だが、言葉が意味する地球の変化の科学認識が弱い気がする。 気温上昇は問題だが、海水温…
今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義 (講談社現代新書) 作者:白井聡 講談社 Amazon 日本の長期低落傾向故か、資本主義の限界が取りざたされるようになって久しいですが、そんな中で”知の怪人”佐藤優さんが『いま生きる階級論』など『資本論』について語られた著書を立て続けに出版されたり、新進気鋭の哲学者である斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』が大きな話題をまくなど、資本主義の閉塞状況についての糸口を『資本論』を始めとするマルクスの理論に求める風潮が強いようです。 この本は、『主権者のいない国』など、安倍政権への批判で知られる思想家の白井聡さんがマルクスの思想を語られるという本で、あ…