甚大な自然災害と人災の複合的な被害を受けた「被災地」で、人新世について考えている。 人新世とは、人間の活動が地球に対して大きな影響を及ぼすようになった時代のことである。46億年の地球の歴史の中での人間の活動の痕跡が地層において確認できるようになった、その地層のことを「人新世」という。この地質年代を「時代」の名称として用いる社会論を人新世論と呼ぶことができるだろう。 地球環境も含めた「社会」、動物や自然や土地、ものがどのような固有の権利を持っているのかを考え、さまざまな人のそれぞれの人権とどのように調整されるべきなのかを考えることのできるような「社会」理論が必要なのではないか、というのが、この連…