東京農業大学名誉教授、にべ・あきお氏に聞く飢餓を克服する方途は 一人一人の生き方の変革に: 昨年、日本では記録的な猛暑の影響でコメの品質が低下し、生産量が落ち込みました。その結果、コメの供給が不足して価格が急騰し、市場では政府の備蓄米が放出される事態となりました 。豊作だった地域もありますが、流通量が限られ価格は依然として高止まりしています 。 保管倉庫から搬出される政府の備蓄米 一方で、世界に目を向けると食料価格の高騰は日本に限った話ではなく各地で広がっています。国連の報告によれば、2023年には飢餓人口が約7億5700万人に達し、3年連続で悪化が止まっていません 。アフリカのジンバブエでは…