(本書収録作品の犯人等の内容に詳しく触れている場合がありますので、ご注意ください。) 大変なことに気づいてしまった。『クイーン犯罪実験室』(1968年)[i]の書誌情報を確認すると、1959年から1966年にかけて書かれた中短編およびショート・ショートが10編もあるではないか。16編中10編である。この時期は、マンフレッド・B・リーがスランプで書けなかったはず。一体、誰がこんなにたくさん書いたのか。シオドア・スタージョンではないだろう。エイヴラム・デイヴィッドソンなのか。それともエドワード・D・ホックとか?(適当に言ってます。) 『クイーンのフルハウス』(1965年)にも、この時期の作品が含ま…