ごく普通の猿なのになぜか「人とチンパンジーのハーフ」「遺伝子が人類に近い類人猿」「ヒューマンジー」として周囲に持ち上げられていた哀れな猿。もともとはアフリカで捕獲されて、サーカスの猿回しの元に飼育されていたが、1976年に来日させられて人気者になる。
ブーム時に染色体が人間とチンパンジーの間であるとされたが、後の再調査でただのチンパンジーであることが判明し、ブームはすぐに終焉。人知れず実験動物として檻に入れられるハメに。実験用に解剖される寸前に助かり、フランスの動物愛護ボランティアの家で余生を過ごしているらしい。