カタッポとは、片方だけ落としモノになってしまった手袋たちのこと。 駅の構内にある落とし物入れに届けられた片方だけの手袋たちは、 近々、整理されて捨てられてしまうと聞いて、5つのカタッポの手袋たちは、 みんなで元の持ち主のところへ帰ろうと飛び出します。 最近来たばかりの新入りのKは、パン屋の前を通ったときに、 確か、僕の持ち主はいつもここでパンを買うのが日課だということを思い出し、 パン屋の前で待ち伏せすることに。 すると、持ち主の男の子が現れ、無事に戻ることができました。 残りの4つのカタッポたちは、Kに別れを告げ、また道を歩き出します。 緑色の手袋をした、ミドリーナが急に大きな犬の口にくわえ…